ボイラーや電熱で加温したり、工場や温泉の温まられた排水を利用して人工的に加温して育てる加温養殖は、普通の露地養殖よりもたくさんのメリットがあり、その一つに成長スピードがあります。
通常の飼育では出荷サイズである500g~1.5㎏に成長するまでに3年から4年程度かかります。
これはすっぽんは冬の寒い時期で水温が15度以下になると冬眠し、春になって水温が25度~30度くらいになると目覚めて餌を食べながら成長し、このサイクルを重ねながら大きくなるためで出荷サイズになるまでこれくらいの年月が必要だからです。
しかし加温の場合は成長が早く、出荷サイズになるまで1年半から2年で成長します。
肉質も安定して質の良いすっぽんをたくさん育成できます。